貿易ニュース 2月2010年

24/02/10 トヨタのフォークリフトが昨年の豪州のマーケット・シェアー第1位
24/02/10 中国への輸出が集中し、信用不安が増大 − 豪ウール輸出業界
24/02/10  今年の豪州のアーモンドの収穫量は昨年を上回る予想
24/02/10 旧正月需要でロブスターの浜値が最高記録 − 西オーストラリア州
24/02/10 ワインの生産過剰を防ぐために豪州のブドウ園の1/4はなくすべき
24/02/10 中国産の果物・野菜の輸入が急増、昨年度の輸入額は1.1億ドル
17/02/10 増えすぎる野生ラクダをクロコダイルのエサに−中央オーストラリア
17/02/10 中国が漢方薬の原料としてオオヒキガエルの輸入に興味
17/02/10 オーストラリアの乾牧草輸出業者は中国と中東市場をターゲット
17/02/10 タスマニア産チェリーが燻蒸消毒なしで韓国に輸出が可能に
17/02/10 1月のNZの新車販売台数が18ヶ月ぶりに前年を上回る
17/02/10 中国がオーストラリア産カンガルー肉の輸入に合意
10/02/10 輸入ワインが豪州国内でマーケットシェアーを拡大
10/02/10 日系企業が豪州で緑茶を栽培し日本に輸出−ニューサウスウェールズ州
10/02/10 火災で大手サーモン孵化場に影響 − タスマニア州
10/02/10 異常繁殖した有毒のオオヒキガエルを中国に輸出するアイデア
10/02/10 豪州の1月の新車自動車販売は11.6%増で、好調な今年のスタート
10/02/10 ミルデュラで2匹目のミバエを発見 − ビクトリア州
03/02/10 ロブスター漁獲枠をシーズン終了4ヶ月前で消化−南オーストラリア州
03/02/10 先日マンゴから発見された幼虫はミバエと確認 − タスマニア州
03/02/10 漁師はミナミマグロの個体数は増えていると主張−南オーストラリア州
03/02/10 日本企業による野菜産業への進出に望み − タスマニア州
03/02/10 安価なワインの販売中止を要請 − 世界保健機関
03/02/10 遺伝子組み換えカノーラの栽培を許可 − 西オーストラリア州

                                                                 

02月24日2010年 トヨタのフォークリフトが昨年の豪州のマーケット・シェアー第1位
  Toyota Material Handling Australia (TMHA)社が、2009年のマーケット・シェアーを30%以上獲得して、オーストラリアにおけるフォーリフトのナンバーワンの会社となった。 
  業界団体Australian Industrial Truck Association (AITA)が発表した統計によると、昨年1年間でTMHAが4,000台以上のフォークリフトを販売し、2位の会社を20%以上引き離した。 2009年にオーストラリアで販売された内燃機関エンジンのフォークリフトの3台に1台以上がトヨタ製で、2,000台以上販売した。 そして、三輪と四輪のバッテリー式のフォークリフトでも、マーケットシェアーは第1位となっている。 
  トヨタはオーストラリアで北部準州を除くすべての
州でマーケットシェアー1位の座を確保している。 北部準州で昨年販売されたフォークリフトは合計150台で、その中でトヨタは第2位であった。 (Source: T&L News, 21/01/10 "Toyota stays on top in 2009")
02月24日2010年 中国への輸出が集中し、信用不安が増大 − 豪ウール輸出業界
02月24日2010年 今年の豪州のアーモンドの収穫量は昨年を上回る予想
  オーストラリアのアーモンド農園は現在収穫作業に追われており、今年の収穫量は昨年を大きく上回ることが予想されている。 
  業界団体Almond Board of Australia (ABA)が発表した収穫予測では、今年の収穫量は、昨年の3万6,500トンから25%増えて4万6,100トンになるとしている。 ABAのジュリー・ハスレットCEOは、「アーモンド業界の全体的な見通しは明るい。 今年の収穫量の予想値は、オーストラリアのアーモンド産業が成長していることを示している。 現在、植えつけられているアーモンドの木の20%以下が成木となって実を付けている。 このままいけば、今後10年間で大幅な収穫量の増加が期待できる」と話した。 シーズン中には天候の変化やさまざまな困難があったが、オーストラリアの主要なアーモンドの産地の農家たちは、収穫は順調に始まっていると報告している」と話した。 
  オーストラリアの主要なアーモンドの産地は、ビクトリア州のSunraysia地域、南オーストラリア州のRiverland地域 と Adelaide地域、ニューサウスウェールズ州のRiverina地域である。 (Source: The Land, 16/02/10 "Almond harvest to exceed 2009 crop")
02月24日2010年 旧正月需要でロブスターの浜値が最高記録 − 西オーストラリア州

  パース北部のCervantesでロブスターの浜値が1キロ当たり$60となり、 西オーストラリア州のロブスター価格の最高値を記録した。 
  漁師たちは、「今までこのような高値は見たことがなく、ロブスターの加工業者はジャイニーズ・ニュー・イヤー需要を受けて買いあさっている」と話す。 西オーストラリア州の漁師たちは現在、将来の安定的な漁獲量を懸念して、2年前と比べて漁獲枠を半分にする制限を受けている。 
  Cervantesのロブスター漁師のサム・コンクラント氏は、「漁師たちはこの高値が続くとは思っていない。 この高値は2日間くらい続くが、そのあとは下落していく。 これが通常のパターンである。 ジャイニーズ・ニュー・イヤーの5-6日後には通常に戻り、中国人はロブスターを買うのを止めることになる」と話した。 (Source: ABC, 18/02/10 "Rock lobster at record prices, briefly")

02月24日2010年 ワインの生産過剰を防ぐために豪州のブドウ園の1/4はなくすべき

  オーストラリアの上場企業の中で最大のワインメーカーのフォスターズ社は、ワイン業界が直面しているワインの生産過剰を防ぐためには、オーストラリアにあるブドウ園の4つにひとつはなくなす必要があると指摘している。 
  国営テレビのABCの番組で、フォスターズ社のイアン・ジョンストンCEOは、「オーストラリアのワイン産業が生き残るには、4万ヘクタールまでのブドウ園の間引きが必要である」と語った。 フォスターズ社は先週、今年度の中間決算の結果を、利益が前年同期比14%減の3億5,600万ドルと発表した。 そして、同社のワイン事業の利益は、前年同期比53%減の9,900万ドルとなっている。 同社のワイン事業は、5年前サウスコープ社から、”ペンフォールド”、”ローズモント”、”リンダマンズ”などの主要ブランドを含むワイン事業を30億ドルで買収して以来、問題視されていた。 生産過剰、オーストラリア・ドル高、主要輸出市場のUKやアメリカの崩壊、そして世界的な金融危機がそれに追い討ちをかけて来た。 1年前からワイン事業の見直しを行なって以来、同社は積極的にブドウ園、ワインの醸造所、重要でないワイン・ブランドの売却を行なってきた。 
  ジョンストンCEOは、「生産過剰がオーストラリアのワイン産業にとって問題である。 我々はサウスコープ社からワイン事業を買収して以来、ブドウの植え付けを縮小してきが、これ以上縮小は出来ない。 この生産過剰の問題は、投資者に税制優遇措置を宣伝してきた農業投資事業がおもな原因である。 この農業投資事業が問題の原因であるのに、 なぜ我社の株主が生産過剰に関して非難の矢面に立たされているのかは分からない。 我々のワイン事業をすべてを売却することも選択肢の一つであるが、正直に言って、今のところ買収に興味を持っている企業はない」と話した。 (Source: ABC, 21/02/10 "One in four vines need to go: Foster's")

02月24日2010年 中国産の果物・野菜の輸入が急増、昨年度の輸入額は1.1億ドル
  中国産のブロッコリーや白菜は消費者にとって今では驚きではないが、今度は中国産のリンゴが入ってくる。 オーストラリアの果物・野菜の輸入量は、引き続き輸出を上回っている。 
  昨年7月から12月までの6ヶ月間で、オーストラリアに入ってきた果物・野菜の輸入額が8億2,600万ドルとなり、逆にオーストラリアからの輸出額は7億4,700万ドルであった。 ニュージーランドがオーストラリアにとって最大の果物・野菜の輸入元で全体の約20%を占めているが、そのマーケットシェアーは減少してきている。 一方、中国からのニンニク、サヤエンドウ、冷凍ブロッコリー、カリフラワー、豆、トウモロコシ、ほうれん草などの野菜や果物の輸入額は、2004-05年度の4,630万ドルから2008-09年度は1億1,000万ドルに急増している。 
  野菜生産者団体のオズベジ(Ausveg)のジョン・ブレント会長は、「消費者がスーパーで買っている商品の多くが海外から輸入された物であると分かったら、びっくりするだろう」と語り、業界団体 Apple and Pear Australiaのトニー・ラッセル氏は、「オーストラリアは現在、アジアの梨を中国から輸入しているが、今年の末には中国産のリンゴが店頭に並ぶことになるかもしれない」と話した。 (Source: The Australian, 12/02/10 "Made in China: fruit and veg worth $110m")
02月17日2010年 増えすぎる野生ラクダをクロコダイルのエサに−中央オーストラリア
02月17日2010年 中国が漢方薬の原料としてオオヒキガエルの輸入に興味
02月17日2010年 オーストラリアの乾牧草輸出業者は中国と中東市場をターゲット

  オーストラリア産乾牧草の輸出先が変わりつつある。 
  オーストラリア乾牧草産業協会(Australian Fodder Industry Association)のコリン・ピース会長は、「従来、主要であった日本マーケットが縮小している。 中国と中東マーケットが短期的には、乾牧草の輸出マーケットとなる。 オーストラリアの輸出業者は、中国や中東の人たちが今まで使っていた乾牧草についての考えを変えていかなければならない。 それらの人々はアメリカ産のアルファルファや牧草を好んで買っていたが、我々はオーストラリア産のオートムギの干草や麦わらにも興味を持つように変えていかなければならない」と話した。 (Source: ABC, 10/02/10 "Fodder exporters look to China and Middle East")

02月17日2010年 タスマニア産チェリーが燻蒸消毒なしで韓国に輸出が可能に

  タスマニア州のチェリー生産者がオーストラリアで初めて、利益率の高い韓国市場に販売することが可能となった。 
  試験用のタスマニア産チェリーの検査が韓国ですべて合格となり、今日正式に発表された。 今後タスマニア産チェリーは事前に燻蒸消毒処理をすることなく韓国に輸出することが出来る。 
  タスマニア州果実生産者協会のジョス・ドリーセン会長は、「このニュースはとても重要で、ワクワクするものだ。 チェリーは燻蒸消毒の処理をすると品質が劣化してしまい、燻蒸消毒が必要なら積極的に販売は行なわない。 しかし、燻蒸消毒が必要ないのであれば素晴らしい事である。 タスマニア州のチェリーのシーズンは現在終わりかけており、今年は少量のチェリーしか韓国に輸出できない。 今回のニュースは、タスマニア州のチェリー産業にとって将来拡大する重要な出来事になる。 現在、タスマニア州にあるチェリーの木からは年間7,000トンから8,000トンのチェリーが生産できる。 これはオーストラリアの中で小さな州としては相当な量である。 今後韓国向けのチェリーの輸出が成功すれば、生産者はより多くのチェリーの木を新しく植え続けることになる」と話した。 (Source: ABC, 10/02/10 "South Korea opens door to Tassie cherries")

02月17日2010年 1月のNZの新車販売台数が18ヶ月ぶりに前年を上回る

  ニュージーランドの新車自動車販売台数は、18ヶ月連続で前年割れを記録して来たが、1月は前年を上回った。 
  ニュージーランド陸運局(NZTA : NZ Transport Agency)が発表した統計によると、1月に新車乗用車の登録件数が5,601台となり、前年同月の5,296台より5.8%増加した。 しかし、新車商用車は1,102台で、前年同月と比べ9%減少している。 
  ニュージーランド自動車産業協会(MIANZ)のカーCEOは、「新車商用車の販売台数は未だに前年割れしているが、新車販売マーケットの低迷は峠を越したと確信している。 業界の予想では、ゆっくりであるが少しずつ販売台数が伸びるとしている」と話した。 
  1月のトヨタの販売台数は、商用車部門、乗用車部門、全体でも1位となった。 トヨタのマーケットシェアーは22.2%で1位、2位はホールデン、3位はフォード、4位はマツダとなっている。 商用車部門での2位は日産、3位はフォードとなった。 車種別の販売台数の1位はトヨタ”カローラ”、2位はホールデン”クルーズ”、3位はスズキ”スイフト”であった。 (Source: MIANZ, 04/02/10 "New Car Sales Holding Their Own")

02月17日2010年 中国がオーストラリア産カンガルー肉の輸入に合意

  中国とオーストラリア産カンガルー肉を販売する輸出協定が結ばれた。 
  連邦政府のトニー・バーク農業相は、「オーストラリアの輸出業者にとって、輸出交渉が開始できる門戸が解放された。 昨年ロシアが食品衛生上の懸念を理由に輸入を停止し、オーストラリアのカンガルー産業が崩壊したあと、今回の中国市場の開拓は一歩進んだだけに過ぎない。 中国市場の開拓の為にあらゆることを行なってきた。 中国へ輸出が可能となる基本的な合意は達成し、現在、中国はオーストラリアの輸出業者からの正式な輸出申請を待っているところである」と語った。 (Source: ABC, 10/02/10 "Roo market to China opens up")

02月10日2010年 輸入ワインが豪州国内でマーケットシェアーを拡大
  オーストラリア産ワインは、引き続き外国産ワインとの競争に苦戦している。 
  毎年行なわれるワイン産業の調査で、輸入ワインのオーストラリア国内での販売額が記録的に上昇し、国内産ワインは減少している。 オーストラリア統計局(ABS)の年一回のレポートによると、輸入ワインの販売額が16%増加し、国内のワイン販売総額の10%を占めるようになった。 
  ワインメーカー連盟(Winemakers Federation)のスティーブン・ストラチャンCEOは、「輸入が増えているのはほとんどがニュージーランドからである。 多くのオーストラリアのワイン生産者が、マーケット・シェアーを回復しようと、懸命に努力しているが、時間がかかる。 実際の話、消費者は今の段階では輸入産ワインを気に入っている」と話した。 
  しかし、南オーストラリア大学のマーケティング学校のシモーン・ミューラー氏は、「一部のオーストラリアのワイン生産者にとって、マーケット・シェアーを回復することは至難の業となるかもしれない」と語った。 (Source: ABC, 29/01/10 "Wine lovers wanting a foreign flavour")
02月10日2010年 日系企業が豪州で緑茶を栽培し日本に輸出−ニューサウスウェールズ州
  ニューサウスウェールズ州Central Coastで行なわれているプロジェクトが、年間何百万ドルの新しい輸出マーケットを創造するかもしれない。 
  日本の緑茶企業の国太楼が、Gosford近くのMangrove Mountainで緑茶の栽培を始め、今後事業を拡大して日本に豪産緑茶の輸出を目指している。 同社のカネコ・カオリ広報担当は、「北半球と南半球の季節が逆であることから、日本のシーズンオフの時に、オーストラリアで新茶の収穫が出来る。 そして、Mangrove Mountainの酸性土壌が緑茶の栽培に適していることも大きい。 現在、7ヘクタールで栽培しているが、将来5,000ヘクタールに拡大する予定である。 我々はMangrove Mountainでの緑茶栽培の将来性に大変ワクワクしている」と話した。 
  緑茶は、ツバキ科ツバキ属の常緑低木の茶の木(学名は Camellia sinensis。英名は Tea plant)から採れ、アジアでは何千年前から栽培されており、抗酸化物質を含んで、ガンや心臓病の予防に効果があるとされている。 (Source: Daily Telegraph, 03/02/10 "Mega-rich export plan down to a tea")
02月10日2010年 火災で大手サーモン孵化場に影響 − タスマニア州
  タスマニア州Wayatinah-Ouse地区の火事で、同州最大のサーモンの孵化場が一時避難することになった。 
  Saltas hatchery社は、Derwent上流のWayatinah地区の2ヶ所でサーモンを孵化させ、同州の大手サーモン養殖業者に幼魚を提供している。 同社の総務マネージャーのドン・エンスワース氏は、「ことが起こったのは1月31日の午後で、Wayatinah lagoonで火災が発生し、そのために孵化場2ヶ所が停電になった。 すぐに予備の発電機に切り替え、400万匹いる稚魚に酸素やエサを与え続けた。 電気なしでは酸素もエサも与えることができず、電気を確保することは重要である。 我々としては火災の状況を注意深く見守っている」と話した。 (Source: ABC, 03/02/10 "Fire causes evacuation of salmon hatchery")
02月10日2010年 異常繁殖した有毒のオオヒキガエルを中国に輸出するアイデア
  クイーンズランド州のオオヒキガエル(Cane toad)の専門家は、有害な動物である豪産オオヒキガエルを中国に輸出するアイデアを支援している。 
  クイーンズランド州の食肉加工業者のジョン・ブリー氏は来月中国を訪問し、食材や漢方薬の原料としての輸出を交渉する。 ジェームス・クック大学のロス・アルフォード教授は、「オーストラリアに生息しているオオヒキガエルの数には大きな影響を与えないが、このアイデアにはメリットがある。 オーストラリアの人々が利用していないものを、何らかの形で利用することは良い方法である。 もし中国の人々がオオヒキガエルを望むのであれば、我々も協力をする。 これによって、オーストラリアからオオヒキガエルがなくなるわけではないが、この有害なカエルを輸出する必要がある」と話した。  
  一方、オーストラリアの食肉業者は、このオオヒキガエルがレストランのメニューに載ることはないとしている。 オーストラリア東部のレストランに食肉を卸しているポール・ヒルマン氏は、「オオヒキガエルの肉がオーストラリアで食べられることはないと思う。 オオヒキガエルは有毒で、ペットの犬を殺すこともある。 レストランで夕食として食べるのは少し抵抗があるのではないか。 しかし、我々はエミュー、ラクダ、カンガルーなどの肉を販売しているが、人々はそれらの肉を食べている時、関連する他の動物の肉も食べたいと思うこともあり、オオヒキガエルも可能性があるかもしれない」と話した。 

  * オオヒキガエル(Cane toad): サトウキビに寄生する害虫ケイン・ビートル(Cane Beatle)を食べて駆除してくれるため、1935年にハワイから北クイーンズランドに輸入されたが、その後異常繁殖をした。 首のうしろに毒を持っており、それを食べたワニやヘビ、そのほかのオーストラリア大陸固有の動物が激減している。 (Source: ABC, 27/01/10 "Expert backs cane toad export plan")
02月10日2010年 豪州の1月の新車自動車販売は11.6%増で、好調な今年のスタート

  オーストラリアの自動車産業は、1月の新車自動車販売台数が大幅に増加し、今年の販売に好調なスタートを切った。 
  連邦自動車産業会議所(FCAI)が発表した統計によると、1月の乗用車、 SUV(多目的スポーツ車)、商用車を含めた新車自動車販売台数が7万4,864台となり、前年同月より11.6%(7,785台)増加した。 
  FCAIのアンドリュウ・マッケラーCEOは、「1月の好調な販売結果は、今年の販売台数増加に向けてマーケットの自信を示すものである。 法人の新車購入が依然増加しており、一部の法人は、昨年連邦政府による税制優遇措置で注文した自動車が1月になって納車を迎えている。 新車自動車は、輸入自動車に対する関税の引き下げで、今までにない手頃な価格で販売されている。 それによって今年は、一般消費者も新車販売マーケットに戻ってくることが予想される」と話した。 1月のメーカー別のマーケットシェアーは、トヨタが19.5%、ホールデンが14%、フォードが9%となっている。 (Source: FCAI, 03/02/10 "Strong start to the year for new car sales')

02月10日2010年 ミルデュラで2匹目のミバエを発見 − ビクトリア州

  ビクトリア州北西部のミルデュラ(Mildura)の農業地帯で、2匹目となるクイーンズランド・ミバエが発見された。 3週間前にも、妊娠しているメスのミバエが発見されており、隔離地域が設定され、ブドウや柑橘類の生産者は、収穫した果物を地域外に移動させるには証明書が必要となっている。 
  第一次産業省のギャリー・ダーシー氏は、「2匹目が発見されたが、果物の生産者にとっては今の状況がさらに悪くなるわけではない。 もし、今回のミバエが前の発見の場所から1キロ以内だったら、今の対策を見直す必要がある。 しかし、ミバエの発見が1キロ以上離れておれば、全国的なガイドラインによると、前回の発生とは関連はないと判断できる」と話した。 (Source: ABC, 05/02/10 "Another fruit fly found at Mildura")

02月03日2010年 ロブスター漁獲枠をシーズン終了4ヶ月前で消化−南オーストラリア州

  南オーストラリア州北部ゾーンのロブスター漁師は、シーズンが終わる4ヶ月前にすでに各自の漁獲割当量を水揚げしている。 
  南オーストラリア州のロブスター業界は厳しいシーズンを経験している。 個体数を維持するために、漁獲割り当て枠は160トン削減されて310トンとなったが、漁獲量が減少しても価格には反映されていない。 多くの漁師は、実際に漁に出るのではなく、漁獲割り当て枠を売却するか、リースしている。 それでも経済的に厳しい状態が続いている。 
  北部ゾーンロブスター協会幹部のジャスティン・フィリップス氏は、「漁獲率の向上は将来に向けて期待できる。 しかし、ロブスター業界はそれまでに多くのことを乗り越えていかなければならない。 カンガルー島での漁獲割り当て枠を1月末までに消化したのは、今回が初めてである」と話した。 
  ポートリンカンのロブスター漁師ダリル・スペンサー氏は、「自分の漁獲割り当て枠はすでに消化し、ほかの人の漁獲割り当て枠をリースしている。 しかし、多くの漁師は私みたいにリースが出来るようなラッキーではない」と話した。 
  南オーストラリア州政府のポール・カイカ漁業相は、「漁獲量の削減はいつも、ロブスター産業にとって影響がある。 しかし、長期的に見て、ロブスターの個体数が持続可能なレベルになると確信している」と話した。 (Source: ABC, 01/02/10 "Rock lobster fishers catch quick")

02月03日2010年 先日マンゴから発見された幼虫はミバエと確認 − タスマニア州
  タスマニア州の検疫当局は、最近クイーンズランド州から輸送されたマンゴから発見された昆虫の幼虫はミバエであることを確認した。 この幼虫はデボンポートでこのマンゴを買った人から連絡があった。 
  当局は現在、なぜクイーンズランド州政府産業省が、検疫検査の段階でこの幼虫を見逃したのかの報告を待っている。 タスマニア州検疫サービスのコリン・シャーマン氏は、「バイオセイキュリティーの対策は強化された。 我々は今回ミバエの幼虫が発見されたクイーンズランド州のマンゴ生産者やパッカーからの商品を今後受付けない。 そして、現在クイーンズランド州から搬入されるすべてのマンゴについては、通常要求している証明書や書類以外に、実際に商品を見てミバエの幼虫の検査を実施している。 我々は書類検査、実際の検査、地域社会の協力など、出来るだけの対策を講じて、このようなことが再び起こらないように願っている」と話した。 (Source: ABC, 01/02/10 "Fruit fly breach confirmed")
02月03日2010年 漁師はミナミマグロの個体数は増えていると主張−南オーストラリア州
  オーストラリアのミナミマグロ業界は、ミナミマグロの個体数は増加しており、今年の漁獲量は通常より6週間早く達成したとしている。 科学者がミナミマグロの個体数が減少しているとして、漁獲割り当て枠の削減をしているなか、マグロ船はすでに漁を終えて南オーストラリア州のポートリンカンに戻っている。 
  オーストラリア ミナミマグロ産業協会のブライアン・ジェフリー氏は、「今年のミナミマグロ漁は過去26年間でも最も活発であった。 今回のことで分かるのは、今までミナミマグロの個体数を誰も知らなかったのではないか? ミナミマグロの個体数は、南アフリカからニュージーランドにかけて広がっている。 日本が言う漁獲率は間違っていると思う。 このようなすべての状況を鑑みて、誰を非難する訳でもないが、ミナミマグロの漁獲量は完全に誤解されていると思う。 ミナミマグロは力強く増えている」と話した。 (Source: 26/01/10 "Tuna stocks 'booming' at time of quota cuts")
02月03日2010年 日本企業による野菜産業への進出に望み − タスマニア州
  タスマニア州政府の第一産業大臣が日本を訪れたことで、タスマニア州の野菜業界に希望の光が見えてきた。 
  同州の農家は現在も、食品大手マケイン社が今年の末までにタスマニアの野菜加工場を閉鎖するというニュースに混乱している。 しかし、デビッド・ルーウェリン第一産業相は、大手日本企業(社名は未公開)によって、マケイン社の野菜加工場の閉鎖の穴が埋まることに自信を示している。 先週末、ルーウェリン第一産業相は日本を訪れ、タスマニア州での野菜の生産や加工、そして日本市場への供給の可能性について、ある企業の代表と協議した。 
  同相は、「私は今回が好機と考えている。 協議した日本企業も同様の考えを持っており、どのような進出の機会があるのかや、その可能性について調査する必要があるとしている。 私が会った企業は、スーパーに野菜を供給する大変大きな会社で、タスマニアは日本のマーケットに高品質で、清潔で、環境に優しい商品を提供できるチャンスがあると考えている」と話した。 
  今後、タスマニア州政府経済開発省(Department of Economic Development)が、この日本企業がタスマニア州に進出してくるか、どうかの交渉の窓口となる。 ルーウェリン第一産業相はこの企業の進出を確信している。 (Source: ABC, 28/01/10 "Hopes for Japanese investment in Tasmanian vegies")
02月03日2010年 安価なワインの販売中止を要請 − 世界保健機関

  オーストラリアのワイン業界に対し国際社会から、安価なワインの販売を中止することと、ワインへの公正な税金を支払うようにとの圧力がかかっている。 
  世界保健機関(WHO: World Health Organisation)は、アルコールの乱用を防止する世界的なアプローチの一環として、このような対策を要請している。 そして、アルコールの消費が多いところに高い率の税金を課税する容量税の導入を求めている。 これによって、ワインやビールメーカーは、連邦政府による”税の見直し”の対象になることになる。 
  アルコール教育財団のスコット・ウィルソン氏は、「我々も、連邦政府がワイン業界に今回のような政策を行なうことを求めてきている。 今回、世界保健機関のような国際的な機関が同じような問題を持ち出すのは、世界中のアルコールの乱用に闘う一環である。 世界保健機関は、ほかにもワイン業界にとってやっかいな変更を求めている。 それは、価格設定の厳粛な規則で、大幅な値引きのプロモーションや、生産コストを下回るような価格を禁止している。 このような変更は、ワインの供給過剰の際に一般的であった安価なワインの販売が終結することとなる」と話した。 (Source: ABC, 21/01/10 "World Health Organisation calls time on cheap wine")

02月03日2010年 遺伝子組み換えカノーラの栽培を許可 − 西オーストラリア州